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ためこみ症

友人は私をドラちゃんと呼ぶ|「ためこみ症」の夫

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友人は私をドラちゃんと呼ぶ

ためこみ症の夫と長年暮らし、悩み続けている私ですがその悩みを共有できる友人はなかなか出来ません。

それはためこみ症の現状を知る人が少ないせいもあるのでしょう。

悩みというものは誰かと共有するだけでずいぶん辛さが和らぎます。

私にはこの悩みの全てをさらけ出せるような友人が身近に二人います。

この二人のおかげで私は今まで正気を保ってきたといっても過言ではありません。

押し入れで寝るしかない私を「ドラちゃん」と呼んで笑わせてくれる友人のおかげで私は深刻な悩みからもユーモアを見出すことができました。

そんな友人とのこれまでを振り返って記事にしています。

写真を見た友人の反応

モノが雪崩になるテーブルの様子を見て友人は私の悩みの深刻さを知った。

モノが雪崩になるテーブルの様子を見て友人は私の深刻さを知った。

使えないものばかりで埋め尽くされている我が家の現在の状態。

その深刻な悩みを友人に話してもなかなか実際の状況が伝わりません。

ある日私は、何気なく自分のスマホでリビングの写真を撮りました。

改めて写真になった我が家の状態を冷静に眺めてみると、分かってはいたけれども恐ろしいほど異常な光景に見えました。

こんな家は見たことがありません。我が家ながら呆れてしまうほどです。

そのまま家の様子を撮った事をすっかり忘れていたのでした。

そしてある日思いもしなかったタイミングでリビングルームの写真をある友人に見せましたがあまりにもひどい状態に何も言えず話題を変えられてしまいました。

そりゃそうですよね…簡単に言葉をかけられないレベルの異常さです。

そんな時は相手を困らせないように何もなかったように話題を変えました。

ほとんどの友人達の反応は、言葉を失ってしまった様子でした。

初めて読んでくださる方はコチラの記事をどうぞ⇩⇩

私を支えてくれた2人の親友の存在

もともと私は誰かに相談する事自体あまりなく、自分でなんとかしようと思ってしまう性格です。

私は15年ほど前にうつ病を経験しました。

夫のためこみの他、子育てや姑に関しても一人で悩んでいて今思えば悩みのデパートという感じです。

それらをうまく自分の中で対処しきれずうつ状態になってしまい、しばらく心療内科に通う日々が続きました。

薬も飲みましたがあまり効果は感じられませんでした。

ですが冒頭でお伝えした二人の友人のおかげで私はうつ状態から何とか抜け出すことができました。

そんな二人も初めは私の悩みをそんなに深刻には捉えていなかったのです。

夫のためこみの現実をカミングアウト

友人達にモノであふれる家の話をしたこともあるのですがやはり言葉では伝えきれない状態です。

言葉では伝わらないモノであふれる部屋の様子

言葉では伝わらないモノであふれるリビングの様子

古くからの大親友に久々に会ったときのこと。

お互いの近況の情報交換を終え、例の我が家の写真を見せてみようとスマホを取り出しました。

「これ見てみて」我が家のリビングの状態を撮った写真を探し出して友人に見せた途端、みるみる顔色が変わりました。

「こんなことになっていたなんて!!こんなに酷くなっていたとは思いもしなかった!!」と今にも泣きそうな顔で叫んでいるのです。

そんな反応に私も驚きました。

その友人はためこみの状況を誰よりもたくさん話している相手であり、一番真剣に耳を傾けてくれていたのです。

彼女はお互い独身の頃から大親友であり、夫とも面識があり、私の子育てにも頻繁に協力してくれた友人です。

家を建て替えた頃、まだなんとかリビングは綺麗に保っていた頃には、月に2度ほどは我が家に遊びに来てくれて一緒に食事を楽しんでいたのです。

ですから余計に今の変わり果てた家の様子に驚愕したのでしょう。

我が家の状態は私の話だけ聞いていたのですから無理はありませんがそんなに驚かれるなんて思いもしませんでした。

彼女でさえそうなのですから。少し言葉で伝えた程度では相手に実際の状況が伝わらないに違いありません。

その時に私は改めて知りました。

我が家の状態は、普通の人の想像できる範囲を遥かに超えていて、伝えられるのは写真などの映像でしかないと。

本当は我が家に来てもらえたら一番良いのですが、さすがにその勇気はありません。

それ以来大親友である彼女は、「耐えられなくなったらいつでも家においで。部屋は空いているから」と言ってくれます。

そして会うたびに状況を尋ねてくれて私の愚痴も真剣に聞いてくれます。

実際に友人宅に逃げ込む事はないと思いますが、そんな風に気持ちに寄り添ってくれるだけで私は救われます。

ユーモアのある反応

もう一人の親友のユーモアのある反応は私を笑わせ深刻な状況から救ってくれました。

彼女とはママ友からのスタートですがお互いにどんな悩みも打ち明けられる仲で、かれこれ20年のお付き合い。

彼女も初め写真を見せた時には、「嘘だ、あのリビングがこんなことに??」と驚いて叫びました。

幼稚園の行事などで顔を合わせたり、当時はお互いの家を家族で行き来していましたから我が家が新築の頃も知っています。

夫のこともよく知っているので「アイツは困ったやつだな!!」などと私の気持ちを代弁するように、気持ちよく一緒に文句を言ってくれたりします。

そして彼女とお腹が痛くなるほど笑ったのは、私が押し入れに半分体を入れて寝ていることでした。

寝る前に本を読むひとときに幸せを感じる私ですが、今では眠る場所さえ十分にないのです。

モノに占拠され、同じ部屋で寝る夫との距離がだんだん近づいてきたので私は逃げるようにさっさと押し入れに体を入れることにしたのです。

けれど意外にも押し入れの中がいこごちよく快適だと冗談混じりに言うと「そのうちにドラ○もんになるよ!」と友人が笑ってくれたのです。

ドラ◯もんは押し入れで眠っていますからね。笑

そのうちに押し入れの2階で寝るのではないかとか、「ドラちゃん」ネタが時々登場して二人で笑います。

その他にも、家族で一緒に食べるお祝いの日はテーブルがないので床に料理を並べて立食パーティーになるのだという話でお腹がよじれるほど笑いました。

「そんなパーティーおかしいでしょ!!」と言いながら大笑いするとなんだかスッキリしてくるのです。

ゆううつなキッチンで料理をしながらも、思い出してプッと笑いそうになることもあります。

悩みに真剣に耳を傾けてくれながらも、ユーモアたっぷりに私よりも辛辣に夫の文句を言ってくれる彼女の優しさに私はとても救われています。

人の反応はそれぞれ

人はいろいろ

写真だと伝わるのだと知った私はそれから実家の母親に見せました。

それまでは「誰でも欠点はあるのだから許してあげなさい」と言われ続けていたのですが、私への同情と気遣いが感じられるようになりました。

分かってくれそうな友人数人にも見せましたが、驚きはしたものの、どう反応したら良いか分からない様子でした。

私も、もし反対の立場ならどうしようもないこの問題にどう反応して良いのか分からずに困ると思います。

そんな反応が感じられたら私は即座に話を切り上げ、悩み相談抜きの一緒に楽しめる友達として大切にしています。

二人の親友がいつも真剣に私の悩みに付き合ってくれると思うだけで十分救われています。

このブログを始めてから、現在は我が家のあちこちを写真に撮っています。

それにしても自分で撮った写真ですが、どれがどこの写真なのか分からないくらいどこもモノだらけな事に今更ですが驚いています。

この問題は深刻ですが人生は喜劇だと、なるべく笑いながら過ごしていけたらと思っています。



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