広告
ためこみ症

時間と気持ちに折り合いを|ためこみ症の夫

溜め込み続けられた不要なモノ ためこみ症
広告

時間と気持ちに折り合いを

溜め込み続けられた不要なモノ

ためこみ続けられたモノで埋まる我が家

27年前の結婚以前より始まっていた夫のためこみ症状。夫には人の感情が理解できませんしそもそも関心がありません。

相手のことを思いやれる様な関係性を人に対して求めてもいないのです。(無意識のなかでは求めているのかもしれませんが)

人への関心が薄い分、モノに異常な執着するのでしょう。

そんなこんなで夫に笑顔で話しかけることを全く辞めてしまった私にこれまでとは違う形での苦痛が生まれました。

それは「時間の制限」です。

時間と気持ちにどう折り合いをつけていくのか。それが私のテーマとなっています。

初めて読んでくださる方はコチラの記事も⇩⇩

機械仕掛けのプログラムのように

夫との会話が一切なくなってしまった今、モノで溢れかえるリビングで同じ時間に夫と居ることが何より苦痛になってしまいました。

無理矢理にでも言葉を交わしていた頃の方がその辺りは緩和されていたのでしょう。

ですが再び夫に対して不毛な努力をし続ければ私の心が病んでしまいますし私はなるべく夫と顔を合わせないようにしています。

平日は私が出勤した後に3階寝室から夫が降りて来るので朝の時間にバッティングすることはありません。

出勤前キッチンで過ごすひと時が私にとって夫の顔を確実に見なくて済むリラックスタイムになっています。

夕方は私が帰るまでに夫は食べたい物を食べ飲み終えてテレビの前に座っています。

帰るなり私はバタバタと夕飯作りに取り掛かりますが、その間キッチンのカウンター越しに見える夫の姿はなるべく視界に入れない様にしています。

夫の姿は見ない様にしているのですがモノが山積みのリビングからまず19時40分にアラーム音が鳴っているのが聞こえてきます。

その次は20時ちょうどに再び同じ音でアラームが鳴るのです。

これは私が食事を作り配膳する時間が大体20時になるので、動画を見たりゲームをしている夫がもうすぐ食事だから準備をという意味でセットしたのでしょう。

調理をしている私に向けて「もうすぐ20時だから仕上げろよ」と鳴らしているのかもしれません。

この音が鳴ると素直に焦ってしまう私です。笑

20時をまわってもご飯ができないと夫は言葉では何も言いませんがソワソワと貧乏ゆすりが激しくなったり落ち着きが無くなります。

これが毎日続くので、私にはストレスなのですが会話をすることすら辞めてしまった今、「その音辞めてもらえませんか」と言うのもさらなるストレスです。

夫の言い分は自分のことだけを考えたものでしょうしそれを聞いてまた嫌な気持ちになりたくありません。

どうにか食事時間を終えると片付けを爆速で終わらせ21時頃には1階にある私のスペースに逃げ込む感じです。

私が下に降りた途端キッチンで何か、多分コーヒーをいれているのだと思いますが夫がキッチンを歩き回っている音が響きます。

この食事作りから片付けの工程も21時を大幅に遅れると夫が落ち着かなげにソワソワし出してしまいます。

多分自分の中の予定、時間の狂いが夫を落ち着かない気持ちにさせるのでしょう。

その他にも私の行動に取り付けられた夫の行動が決まっていることがいくつかあり、毎日が機械仕掛けの様に同じプログラムで進まなくてはいけないという半ば強迫的な観念に囚われているような気もします。

その観念は夫に限らず私の中にも暗い影を落としています。

会話が全く無いために以前より余計にその様なことに気を遣う様になってしまいました。

ほんとは無視してしまえば良いのかもしれませんが、この様なことからは自閉症の方に見られる「こだわり」に近いのではと感じています。

モノに埋もれる食卓の中に置かれた夫の椅子

夫の行動はこだわりが強いと感じる

休日のストレス

平日は仕事に出るので良いのですがストレスなのはむしろ休日です。

もちろん1週間の仕事の疲れもありますから本当はゆっくり眠りたい。

その後はくつろぎながら溜まった家事や普段できない掃除や片付けなどがしたいのですが、私は夫と顔を合わせたくありません。

平日と同じ時間に起き、さっさと家事を終わらせて8時半から9時の間に晴れていれば自転車でサイクリングに出たりなど家を出ます。

というのも大体その時間に夫が3階の寝室から2階のリビングに降りて来るためです。夫の方も私がキッチンを使い終えるのを待っている様子でガタガタと物音がしています。

1人がキッチンを使うともう1人はたくさんのモノであふれるリビングで待つことになりますから常に台所を使用する時間が誰かとバッティングしないか気にしなければいけません。

会話のなくなった2人が並んで立つことがどれだけ気まずいものかご想像できるかと思います。

ですから雨の日は1階の私のスペースに逃げ込むことになります。

そんな感じですから込み入った家事や掃除などをする時間が取れません。

私が休日キッチンに堂々と立てるのは朝6時から8時半、夕飯の準備をするために18時から21時、と言うところでしょうか。

私は一体何をしているのだろうとふと虚しくなってしまう瞬間が時々やって来ます。

自分の家ですが自分の家ではない、何かに追われる様に1階の自分のスペースに逃げ込むか外に出るしか無い状態。

クヨクヨ考えて憂鬱になってしまわない様に常に自分のメンタルを必死でコントロールしています。

譲歩できるかできないか

夫の方はこのような現状になっていることを息子にちらっと愚痴ったらしく、それによるとどうやら私が『更年期』のために気持ちが不安定になり急に話さなくなったと思い込んでいる様です。

夫は自分に間違いなどなく常に周りがおかしいのだと考える人なので、何をどう説明しても本当のことは通じませんから私が更年期だということで夫が納得できるのならそれで良いかと思います。

つくづく夫に笑顔を向けることが嫌になり無表情に過ごす様になってしまった私はある意味では楽になったのですが別の意味ではより辛くなりました。

家にいる時間、文字通り「逃げる様に」夫と顔を合わせない様にしている現状とどう折り合いをつけながら正気を保ち過ごしていけるのか。

もしかしたらこのテーマはためこみ症の夫に悩む私に限らず、夫婦仲がうまくいっていない方については共通しているのかもしれません。

片側の人だけで解決できる問題ではなく、お互いがどれだけ相手のことを考え譲歩できるかどうか。喧嘩していいからどれだけ相手の気持ちを知り理解しようと努力することができるか。

結局のところその問題はどの人間関係においても外せないポイントですよね。

そこに可能性を求められない私にとって今後も一人相撲のようなしんどさは続くと思いますしそんな気持ちと時間にどう折り合いをつけていこうかと日々考えています。

でも人は誰しもそうして何かと折り合いをつけながら生きているのでしょう。

疲れることもありますが、一緒に頑張りましょう。笑



コメント