コンタクトレンズにするか?メガネにするか?
歳を重ねると、今までのように行かないことが突然に起きたりします。
50代後半の私が先日直面した問題は、コンタクトレンズをつけると、目が真っ赤に充血したり、なかなか外れなくなってしまったことでした。
それは意外にも、自分の老いとの向き合い方を考えるきっかけとなりました。
コンタクトレンズしばらく禁止
レンズが合っていないのかも?と思い、この1年の間にいくつか違うものに変えてみましたがやはり同じです。
目の充血は翌朝には治っていることが多かったので、あまり気にせずコンタクトレンズをつけ続けていました。
ですが先日仕事を終え家に帰ると、いつも以上に目が真っ赤で、充血というよりは「出血」に近い色になっていました。
驚いて急いで近くの眼科に走り、診察時間ギリギリに診てもらったところ、眼球表面に傷がたくさんあるとのことで、しばらくの間はコンタクトレンズをやめて、メガネで過ごすようにという指示が出ました。
2種類の目薬も処方され、私は考えを巡らせながら家に帰りました。
まず、私の気持ちを占めていたのは「メガネをかけて出勤したくない。」ということでした。
老けて見えるから?メガネは嫌
メガネをかけるのが煩わしいのもありますが、一番の理由は「老けてみられるのが嫌」ということでした。
普段はそれほど意識しませんでしたが、やっぱり若く見られたい気持ちがあるのです。
それにメガネをかけることで、自分の気持ちも年寄りじみたものになるんじゃないかという怖さもありました。
幸い週末の出来事でしたから、休みの間に充血がとれれば、お医者さんの言葉を無視してコンタクトレンズを着けようか。
手持ちのメガネを、順にかけて鏡に映してみたりしました。
そんなゆううつな休日は終わり、目薬のおかげで充血がとれた状態で月曜日の朝を迎えました。
はじめてのメガネでの出勤
仕事はかなり動き回るので、メガネよりはコンタクトレンズをつけた方がやりやすいのです。
でも、眼球の傷はまだ治っていないだろうから、コンタクトをつけたらまた真っ赤に充血するかもしれない。
さてどうしようかと私は悩みましたが、思い切ってメガネで仕事に行ってみようと決めました。
その方が目に良いに決まっていますし、私がメガネをかけようがかけまいが、私より気にかける人はいないだろう、と開き直ったのです。
「もう57歳なんだもの、老けて見えても当たり前だわ。」と、自分に言い聞かせながら家を出ました。
内心少し緊張しながら出勤すると、早速いろんな方から「あれ?今日はメガネなの?」と声をかけられました。
「結膜炎でいつものコンタクトがつけられない」ことや「もともと遠視がきつい上に老眼が進んで…」と、何度もあちこちで目の話になりました。
私が予想したよりも周囲の方の反応は朗らかなもので、「私も最近見え辛くて…」と共感の声もちらほら。
その日仕事を終える頃には、自分でも意外なほど「ああ、メガネをかけてきて良かった。」と思えたのです。
「老け」をさらけ出した結果
再び眼科を訪れ、眼の様子を診てもらったところ、もう良くなっていてコンタクトレンズをつけても良いとのこと。
加齢によりドライアイや涙の質が変化して、レンズを外しにくくなったり、今回のような充血が起きたと考え、必ず3時間ごとに目薬をさすならコンタクトレンズの使用も大丈夫とのことでした。
結局は「老化現象」だったのですね。
若い時には必要のなかったケアをしていかなければいけないのだなあと実感しました。
職場では私のメガネ姿も浸透し、誰もそのことについて触れなくなりました。
毎朝自分の目の状態に合わせてコンタクトレンズにするかメガネにするか、気軽に選択できるようになったのは嬉しいことでです。
何より「だんだん私は歳とって目も悪くなっていますよ。」と周囲に知ってもらうことで、こんなに気持ちが楽になるとは思いもよりませんでした。
思わぬタイミングでメガネをかけて出勤しなくてはならなくなり、おかげで自分の「老い」を周囲に曝け出し、自分でも素直に認めることができたのはラッキーでした。
自分は若くみられているのだと、言ってみれば「はだかの王様」のようになっていたのかもしれません。
白髪を1本も残さずカンペキに黒く染め続けている人より、染め残った白い髪が混じっている人に親しみが湧くのは私だけでしょう。
いつまでも綺麗でいたい、若く見られたいという気持ちはもちろんあります。
でも、自分の老いを完全に隠そうと無理ですもの。老いの「ちょい見せ」くらいが、可愛く歳を重ねる秘訣なのかもしれません。
「もっとおしゃれなメガネないかな」とネットで検索しながら、楽しく歳を重ねられたら素敵だなと考えています。

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