異常な日常から私を救う〜友人とユーモア精神
ためこみ症の夫と長年暮らし悩みの多い毎日ですが、その悩みを共有できる友人はそういません。
というのも、あまりにも異常で壮絶な現状を誰かに打ち明けようとなかなか思えないからです。
相手がその内容を受け入れてくれるのか?軽蔑されるのではないだろうか?という不安で、億劫になっているのです。
そんな私にもこの悩みの全てをさらけ出せる、有難い友人が身近に2人います。
この2人のおかげで、私は正気を保ってきたといっても過言ではありません。
「溜め込み症」の異常な日常

溜め込んだモノが雪崩になるテーブルの様子を見て友人は私の深刻さを知った。
実際には使えないものばかりで埋め尽くされている、我が家の現在の状態です。
その深刻な悩みは親しい友人にいくら嘆いて話しても、言葉だけではなかなか伝わらず、理解してもらうことを半ば諦めていました。
そんなある日自宅で過ごしていた私は、何気なくスマホでリビングの写真を撮ってみました。
改めて写真に写った部屋を冷静に眺めてみると、恐ろしいほど異常な光景に見えたのです。
幽体離脱して自分の姿を見たらこんな感覚かな…と思うような感じで、改めてこの家の異常さを感じたのでした。
それからしばらくの間、すっかり写真のことは忘れていたのです。
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言葉だけでは理解してもらえない悩み
数人の友人達にモノであふれる家の話をしたこともあるのですが、「溜め込み症」という病気を知る人も少なく、私の苦しみは理解されませんでした。

言葉では伝わらないモノであふれるリビングの様子
ある日久々に会った親友と会った時に「夫が物を溜め込んで困る」という話になり、私はふと以前に部屋の写真を撮ったことを思い出しました。
この悩みをわかって欲しいという気持ちから勇気を出してその写真を親友に見せたところ、みるみる友人の顔色が変わりました。
「あの部屋がこんなに酷くなっていたなんて!!」と今にも泣きそうな顔で彼女は言いました。
彼女は私の悩みを誰よりもたくさん知っている相手であり、一番真剣に耳を傾けてくれていたのですが、実際に写真を見るまでは想像もしなかった光景なのでしょう。
夫とも面識があり、私の子育てにも協力してくれた友人で、家を建て替え後、まだ部屋が綺麗だった頃によく我が家に遊びに来てくれたのです。
今の変わり果てた家の様子に驚愕したのも無理はありません。
その出来事があり、言葉だけではこの悩みを理解してもらうのは難しいのだと改めて私は実感しました。
本当は我が家を見てもらえたら一番良いのですが、さすがにその勇気はありません。
それ以来その友人は、「耐えられなくなったらいつでもおいで。」と、会うたびに状況を尋ねてくれて、私の愚痴もそれまで以上に真剣に聞いてくれました。
実際に友人宅に逃げ込む事はないと思いますが、気持ちに寄り添ってくれるだけで私の心は救われました。
私を救う友人のユーモア精神
「ドラ○もんもビックリだね!」と、もう1人の親友のユーモアのある反応は私を笑わせ、何度も深刻な状況から救ってくれました。
寝室まで夫が溜め込んだモノに占拠されてきたため、私は押し入れで寝るようになったのですが、それが笑いのタネで「そのうちにドラ○もんになるよ!」と友人が笑ってくれたのです。
ドラ◯もんは押し入れで眠っていますからね。笑
「ドラちゃん」と私を呼んで笑わせてくれるその友人のおかげで、私は度々お腹を抱えて笑い、悩みからもユーモアを見出すことができました。
悩みでこんなに笑う事ができるなんて、やはり私一人ではできなかったでしょうし、この友人ならではの対応で本当にありがたかったです。
そんな彼女も初め写真を見せた時には、「あのリビングがこんなことに??」と驚いて叫んでいましたから、この悩みは言葉だけでは他人に理解されないようです。
夫のことも「困ったやつだな!!」などと私の気持ちを代弁するように、めちゃくちゃに言ってくれたりします。
そして物に埋もれた生活の中で何か面白い事があると、それをネタにお腹が痛くなるほど一緒に笑い転げ、後から思い出し笑いをするほどでした。
深刻な状況の中で、一時的とはいえお腹を抱えて笑う事ができたのは、この友人ならではの優しさがなせる技でしょう。ひとりでは笑えない状況ですからね。
悩みに真剣に耳を傾けてくれながらもユーモアたっぷりに、時には私よりも辛辣に夫の文句を言ってくれたりと、彼女に私はとても救われています。
深刻になりすぎることなく状況に向き合う

写真だと私の悩みが相手に伝わるのだと知った私は、分かってくれそうな友人数人にも見せてみました。
この人なら悩みを解ってくれそうだと思って話しても、すぐに話題を変えられたり、明らかにそれを機に何となく距離を感じる友人もいました。
そりゃそうですよね…なんてコメントして良いのかわからず困ってしまったと思います。
ですが何もかもさらけ出せる2人の親友が、いつも真剣に私の悩みに付き合ってくれると思うだけで十分救われています。
夫のため込み症に深く悩みながら暮らしていますが、いつでも悩みを共感してもらえる友人を得たことは私にとってかけがえのない宝物です。
何でも打ち明けることのできる友人と、自分の中のユーモア精神を大切にしながら、深刻になりすぎることなくこの状況に向き合い、明るく生きていきたいと思っています。



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