ためこみ症

何を集めているのか?「ためこみ症」の夫

雑多なモノが詰まる棚 ためこみ症
広告

 

広告

ためこみ症の夫はどんなモノを集めてきたのか

重度のためこみ症の夫と長年暮らして悩みの多い日々を送っています。

ためこみ症とはモノを手放せない心の病気です。

ペットボトルや新聞紙、カバンなどその病気を持った人それぞれに集めるモノは違うようですが共通しているのは生活のスペースを失ってしまうほどひどくためこんでしまう事です。

夫の場合、ため込むモノは有形のものから無形のものまで様々なモノをため込んでおり我が家の生活スペースのほとんどが埋め尽くされている状態です。

私はこの状況と向き合いながら過ごしてきましたが、気づけば約25年が経とうとしています。

ためこみ症の夫がためこんできたのは一体どんなモノなのかを振り返り、簡単にまとめてみました。

有形のモノ

無限にありますが主に以下のモノが多いです。

・服 ・かばん・財布・スケジュール帳・文具・電気コード・電化製品・電池・本
・CD,MD・食器・アクセサリー類・ベルトなどの服飾品・靴・化粧品・香水・石鹸
・工具・おもちゃ・モノを入れるためのケース類

大半が服、カバン

服はサイズの合わなくなった古いものもありますが、その大半は古着屋で購入し、一度も着たことがありません。
アウター(特に真冬に着るようなもの)、Tシャツ、靴下に至るまで、どれもこれも変わったデザインのモノが多くおそらくお買い得という理由で買ってきたと思われます。
その殆どが1度も着たことがありません。
試着すらしているところを見た事がありません。
仕事を引退した今では、寝る服も部屋着も外出着も着替える事なくいつもヨレヨレの決まった服しか着ません。
それなのに家中のクローゼットは夫の服でいっぱいになり、カーテンレールに何重にも重ねてハンガーに吊っています。
吊られている服を試しに数えてみると5層以上はありますね。
あまりに重たいのである日カーテンレールごと壁から外れてしまったのですが、夫はひもで再度括り付けて補強して直してしまいました。
気持ちの良い風が入るはずだった窓は夫の服やモノで塞がれ開けることすらできません。後ろにカーテンがある事もわからないほどです。
ためこみ症の夫の大量の服が窓を覆い尽くす

カーテンレールは大量の服の重みで外れたので紐で補強しています。

カバンや、バックなど

カバンの多さも目立ちます。カバンの中にカバンがあり、その中にポーチが収まり、そこには細かい文具やアクセサリー類がぎっしり入っているものが数え切れないくらいあります。

まるでマトリョーシカ…。笑

開けても開けても中に色々なモノが詰め込まれています。

革ジャン、革財布、革ベルト、革カバンなど 革のモノが好きな様ですが、中古品を締め切った部屋で放置しているためカビだらけになっていることもあります。

目につくところのカビの生えたものはこっそり捨てますが、部屋の奥には入ることができず捨てることができません。

そのため、特に夏や梅雨の時期など異様な匂いにも悩まされています。

鍵付きのポーチやカバンも多くあります。南京錠もたくさんあり、鍵をかけることにこだわりがある様に思えます。
かといって中を見ると盗られて困る様なものは入っていません。彼にとっては宝物なのかもしれませんが…。
とにかく中に何か入れられるモノには細かいモノがぎっしり入っているのです。
そのほとんどが実際に使用されることはありません。

どんな考えでバックの中にモノを詰め込んでいるのか全く理解できません。

きっと考えなど無いですねこれは…。入れずにはいられないのでしょう。

たくさんのカバンや本があちこちに積み上げられている

積まれたバックやカバンは中にぎっしり細かいモノがつまっている。

アクセサリーが好き

細かなものの中にはアクセサリー類が多く、指輪などは自分の小指にはめていることもあります。ネックレスもたくさんありますが安っぽいものばかりです。

香水もかなりの数があり、突然にリビングいっぱいにきつい匂いがしたりして、香水が苦手な私や子どもたちは閉口してしまいます。

石鹸もたくさんあるのにどんどん買ってきます。

ちなみに私はアクセサリーはほとんどつける事もありませんし香水は苦手です。

開かない引き出し

財布などの細かいモノがいっぱいで開けることのできないためこみ症の夫の引き出し

財布など細かいモノでいっぱいの引き出しは開けることができません

上の写真の引き出し棚はその後ろにも棚があります。後ろの棚はもちろん手前の棚もたくさん色々なモノをかけているので、引き出しを開けることができません。

いろいろな文具や細かな財布が入っていると思うのですが中身は私も分かりません。

以前まだ私が「片付けて」と頑張ってお願いしていた頃、その度にケースや棚を買ってきたのです。

入れ物にさえ入っていれば彼にとっては「片付けている」となるので、モノは増え続け、ケースや棚は無限に増えてきました。

もしかしたらケースをいっぱいにするためにモノを買ってくるのかもしれません。

卵が先かにわとりが先か。笑

というわけでモノも多いのですがそれを入れている棚やケースも無限にあります。

捨てるという選択肢は彼には無いのでした。

テーブルや椅子の下にも

リビングのテーブルの上はもちろん、その下や長椅子の下も、使わないものばかり。

棚や引き出しに入りきれないポーチや文具、財布その他のものでぎっしり埋まっています。

電気コードやケーブル類もたくさんありますが実際には使えない様な変わったモノ、形状が古くて使えないものが殆どです。

電池も乾電池やボタン電池が大量にありますが、多くは変質しています。

その他、食器などもモノに紛れて床やあちこちに置いています。

とにかくリビングのテーブルや椅子の下は、人が座る事ができないほど雑多なもので埋まっています。

実用性のないモノたち

ボールペンなどは大量にありますが、どれも古く放置しているのでインクは出ません。ハサミも変わった形だったり、とにかく数はあるが、使えるものは殆どありません。

特にハサミやボールペンは今必要!と言うときにどれもこれもが使えずイライラしてしまう事が多いです。

使えるものが混じってしまわないように気をつけて保管しています。

何故かおもちゃも多い

使う事ができないためこみ症の夫が集めるオモチャのような文具

ボタンを押すと動くオモチャのようなボールペンはインクも出ず使えない

ボールペンでもおもちゃの様なものが多いです。

小さい子が使うような本当のおもちゃも混じっています。

車の形をしたものや、ボタンを押すと回ったり光ったりする様な単純なおもちゃです。

一度「こんなおもちゃどうするの?」とさりげなく尋ねたことがありますが、「面白いから」という返事でした。

ちなみに子ども達が小さい頃にも夫が何か買ってきて与えるという事は無かったのでただ単に自分の興味があるから買ったのでしょう。

他のものも何のために買ってきたのか?と考えると、私は空間をただただ埋めるためではないかと思っています。

無形のもの

2年ほど前に「ためこみ症」という病気があると知る前には意識しなかったのですが、これらはあきらかに尋常ではない執着心があるものです。

・テレビの内蔵録画ビデオ・タブレットやパソコンの大量のデータ
・いろんな所でLINEやメール登録をしている
・いろんな所で住所登録をしている・周りの人や芸能人の学歴や家柄の情報収集
・歴史のドラマや本が好きで出来事を記憶している

たくさんの情報に囲まれるのが好きである

今は夫は仕事もしていないので、一日中テレビの前で過ごしています。テレビを見ながらipadではYouTube動画を流していて、ケータイ電話は始終着信音が鳴っています。

テレビ番組の録画容量は常にいっぱいであり、次々見てはせっせと予約をしています。

よく見ていると どの番組にも集中している様子は無く、次々とチャンネルを変えたり、録画の番組を変えています。その間もYouTubeに目をやったり、ひっきりなしに貧乏ゆすりをしていて落ち着きません。

多分 初めから最後まできちんと観る番組はほとんどありません。

たぶん、「おや?」と気を引かれた時だけそちらに気を向ける感じで、本人的にはいくつもの情報を同時に効率よく仕入れているつもりなのでしょう。

長時間一つの番組を見て深く考えると言う事は皆無だと思われます。

鳴りっぱなしの着信音

LINEでつながっているのは私だけらしく(今は全くやりとりがありませんが)、ひっきりなしに鳴る着信音は、友達登録した企業からだと思われます。

ポストにはいろんな封筒がたくさん来ます。ダイレクトメールの類ばかりで友人からのものではありません。

誰か一人でも心を許し何でも話せる友人がいればいいのにと、夫のことが嫌いながらも可哀想な気持ちになってしまいます。

他人のプライベートへの強い興味

芸能人の方のプライベートな歴史、例えば学歴や誰と結婚してどこに住んでいるか等を知りたがりとてもよく覚えています。

近所の方や知り合いの方に関しても、その人自身にはあまり興味がなく、その背景にあるものを知りたがります。

不思議に思うのは、そばにいる私たち家族には全く関心が無い事です。

人の内面に対する興味の薄さは、ためこみ症と何らかの関係があるのではないかと私は思っています。

モノに囲まれたこの座椅子で多くの情報を得ようと1日テレビを見ている

夫はモノに囲まれた座椅子に座り1日中テレビやインターネットから情報を得ようとしている

本当に欲しいものは

そういえば、夫はまだ実家で暮らしていた10代の頃、動物もいろいろ飼っていた様です。詳しくは聞きませんでしたが夫が動物に愛情をかけているところは想像できず、ただ「集めていた」のだと思われます。

有形から無形のものまであらゆるものを集めている夫ですが、どのモノに関しても実際に自分が使うために買ってきたものではありません。

その殆どが買ったままの状態で放置されていて 多くは劣化して使えない状態です。

有形のモノも無形のモノも、モノ自体は何かの象徴であり、実は何かの代償ではないかと思います。

本当に欲しいものはひとつもないのではないでしょうか。

夫が本当に欲しいもの。それはきっと形のない愛情や感情、彼に欠けている何かだと思います。

哀しい事に夫本人にはそんな自覚はありませんが…。


コメント