ため込み症の夫は何をため込み、捨てられないのか?
ためこみ症の家族との長年にわたる暮らしの中で、私は深い悩みを抱えてきました。その全体像は、こちらのまとめ記事をご覧ください。↓
夫がさまざまな物を大量に溜め込むために、我が家の生活スペースのほとんどが埋め尽くされています。
物を溜め込むことが夫にとっては生理的欲求かと思えるほどで、いくら周りの家族が困っても悩んでも、本人は全く無関心で改善ができずにいます。
この状況と向き合いながら気づけば約25年が経ちますが、夫はどんな物を溜め込んで捨てらないのか、簡単にまとめてみました。
我が家を埋め尽くしている「有形の物」
夫の場合溜め込んでいる物はさまざまで、見たところ主に以下の物が多いようです。
・CD,MD・食器・アクセサリー類・ベルトなどの服飾品・靴・化粧品・香水・石鹸
・工具・おもちゃ・モノを入れるためのケース類
溜め込んだ物の大半が服、カバン

カーテンレールはため込み症の夫が紐で補強しています。
カバンや、バックの中にさらに小さな物を溜め込んでいる
カバンの多さも目立ちます。カバンの中にカバン、その中にポーチが収まり、そこには細かい文具やアクセサリー類がぎっしり入っているのです。
まるでマトリョーシカ…。笑
開けても開けても中に色々な物が詰め込まれています。
革ジャン、革財布、革ベルト、革カバンなどの中古品を締め切った部屋で放置しているため、カビだらけになっていることもあります。
どういうつもりでバックの中に物を詰め込んでいるのか、理解できません。
そうせざるを得ない衝動があるのでしょうか。

ため込み症の夫のバックやカバンは中にぎっしり細かいモノがつまっている。
アクセサリーや香水など身につけるものも多い
細かなものの中にはアクセサリー類が多く、指輪などは自分の小指にはめていることもあります。ネックレスもたくさんあります。
香水もかなりの数があり、夫が気まぐれに瓶の蓋を開けたりすると、香水が苦手な私や子どもたちは閉口してしまいます。
石鹸もたくさんあるのにどんどん買ってきます。
どうせなら妻の私が身に付けたくなるようなアクセサリーなら良かったのですが…。もちろん私にはひとつもくれませんが。笑
棚の後ろに棚…開けることのできない引き出し

ため込み症の夫のモノでいっぱいの引き出しは開けることができません
上の写真の引き出し棚はその後ろにも棚があります。後ろの棚も手前の棚もたくさん色々なモノをかけているので、引き出しを開けることができません。
引き出しの中には、細かいモノがぎっしり入っていると思うのですが中を見ることはできません。
入れ物にさえ入っていれば夫にとっては「片付けている」となるのか、ケースや棚は物が増えるのに比例して増えてきました。
もしかしたらケースをいっぱいにするためにモノを買ってくるのかも。
卵が先かにわとりが先か。笑
モノを捨てるという選択肢は夫には無いのでした。
テーブルや椅子の下にも物が積まれ、足の踏み場もない
リビングのテーブルの上はもちろん、その下や長椅子の下も、使わないものばかりギッシリと置かれています。
棚や引き出しに入りきれない使えない物ばかり。
電池も乾電池やボタン電池が大量にありますが、変質して使い物になりませんし、その他、食器なども床やあちこちに物に混じって置いています。
とにかくリビングのテーブルや椅子の下は、雑多なもので埋まっています。
特にハサミやボールペンは今必要!と言うときに、大量にあるのにどれもが使えず、イライラしてしまう事が多いです。
ためこみ症の夫は何故空間を埋めようとするのか?について妻の目線で考え書いた記事はこちらです。↓
おもちゃも多いのは幼児性の表れか?

ため込み症の夫のオモチャのようなボールペンは使えないものがほとんど
ボールペンなどでもおもちゃの様なものが多く、小さい子が使う本当のおもちゃも混じっています。
車の形をしたものや、ボタンを押すと回ったり光ったりする様な単純なおもちゃです。
一度「こんなおもちゃどうするの?」とさりげなく尋ねたことがありますが、「面白いから買った」という返事でした。
ちなみに子ども達に夫が何か買ってくる事は一度もなく、自分の興味があるから買ったのでしょう。
ため込み症の夫の幼児性のあらわれでしょうか。
集めている物の特徴から、なぜため込むのか?理由が掴めるのかもしれません。
溜め込まれた情報やデータなど「無形のもの」
2年ほど前に「ため込み症」という病気があると知る前には意識しなかったのですが、これらは夫が強い関心を持つものです。
・いろんな所でLINEやメール登録をしている
・周りの人や芸能人の学歴や家柄の情報収集
たくさんの情報に囲まれ安心している?
今は夫は仕事もしていないので、一日中テレビの前で過ごしています。テレビを見ながらipadではYouTube動画を流していて、ケータイ電話は始終着信音が鳴っています。
テレビ番組の録画容量は常にいっぱいであり、次々見てはせっせと予約をしています。
夫の様子を見ていると どの番組も集中して見ず、次々とチャンネルを変えたり、録画の番組を変えています。その間もYouTubeに目をやったり、ひっきりなしに貧乏ゆすりをしていて落ち着きません。
初めから最後まできちんと観る番組はほとんどありませんが、本人的にはいくつもの情報を同時に効率よく仕入れているつもりなのでしょう。
長時間一つの番組を見て、深く考えたり感動したりということはありません。
ただただ多くの情報に囲まれる事で、なんらかの安心感を得ているように思えます。
鳴りっぱなしの着信音で孤独感を誤魔化している?
夫とLINEでつながっているのは妻の私だけらしく(今は私とも全くやりとりがありませんが)、ひっきりなしに鳴る着信音は、友達登録した企業からだと思われます。
ポストにはいろんな封筒がたくさん来ますが、ダイレクトメールのばかり。
「たくさん」が必要な夫にはラインやメールにもそれを求め、それにより「社会と繋がっている」と感じ、孤独感を誤魔化しているのではないかと思います。
一人でも何でも話せる友人がいればいいのにと、夫にうんざりしながらも、なんだか切ない気持ちになってしまいます。
他人のプライベートへの強い関心と、家族への無関心
芸能人の方のプライベートな歴史、例えば学歴や誰と結婚してどこに住んでいるか等を知りたがり、とてもよく覚えています。
近所の方や知り合いの方に関しても、その人自身にはあまり興味がなく、出身地や学歴、就職先などのデータ的なものを知りたがります。
そのような情報も「たくさん」得る事で安心できるのでしょう。
不思議に思うのは、そばにいる私たち家族に全く関心が無い事です。
いえ、データ的なものには興味はあるが、気持ちや感情に興味がないという方が近いでしょうか?
人の内面に対する興味の薄さは、ためこみ症と何らかの関係があるのではないかと私は感じています。

ため込み症の夫はモノに囲まれた座椅子に座り1日中テレビやインターネットから情報を得ようとしている
ため込み症の夫が本当に欲しいものは何か?
夫はまだ実家で暮らしていた10代の頃、動物もいろいろ飼っていた様ですが、夫が動物に愛情をかけているところは想像できず、ただ「集めていた」のだと思われます。
有形から無形のものまでたくさん集めている夫ですが、どの物に関しても実際に自分が使うために買ってきたものではありません。
その殆どが買ったままの状態で放置されていて 多くは劣化して使えない状態です。
物は何かの象徴であり、実は何かの代償ではないかと思います。
ため込み症の夫が本当に欲しいものは安心感であり、人からの愛情なのではないかと思うのですが、本人は自覚していないでしょう。
この先も夫は何かを求めて物を溜め込み続けることでしょう。
その未来を思うと、私はなんとも哀れな気持ちになってしまいます。
珍しく自分から大量の物を処分した、ためこみ症の夫。その出来事で、逆に夫の物への執着心を改めて感じたことを書いた記事はこちらです。↓









コメント