ためこみ症

物に埋もれる私の人生「このままでいいの?」

ためこみ症

物に埋もれる私の人生「このままでいいの?」

「私の人生このままでいいの?」という自分の中の疑念に,私はこれまで真剣に向き合ったことがありませんでした。

ところが近頃の私にはこの問題が大きく感じられ、これからどのように生きていけば良いのかわからなくなってきたのです。

重度のためこみ症の夫と30年近く暮らし、悩み続けてきた私の気持ちの変化を客観的に考えてみようと思います。

窓を覆い尽くす夫のため込んだモノ

リビングの窓を覆い尽くす大量のモノ

普通の生活に憧れる

リビングでテレビを観たり本を読んだりしてくつろぐこと。

食卓を囲み、その日にあったことなどを話す家族の時間。

窓から眺める季節折々の空や風景。

そして時には友人たちを招いてお茶会や食事を共にすること…。

私が望む生活は贅沢をすることではありません。

物に埋もれた生活を続けている私には、家でただただくつろぐということができないのです。

別荘が欲しいわけでもありませんし、高級車にもブランド物にも全く興味がありません。

私にとっての憧れの生活…自分で選んだ心地よいものに囲まれ、大切な家族と身も心もくつろげる時間を過ごすことです。

生活の土台となる「家」が物に埋もれていることは、常に私の心に暗い影を落としていました。

なぜ私はここから抜け出せないのか

そんな憧れの生活からは程遠い状況の我が家から、私は何故抜け出そうとしなかったのか?

もちろんさまざまな手段でため込み症の夫に掛け合い、我が家の状態を改善しようと試みましたが、一向に物が減ることはありませんでした。

「片付ける片付ける」という夫の面倒くさそうな返事を半ば疑いながらも、いつかは片付けてくれるだろうと信じていた…というか信じたかったのです。

夫と心を通じ合わせればいつか片付けてくれるのではないかと期待し、根気よく明るく夫に接しましたが、夫は全く変わることはありませんでした。

夫はモノをためこむ以外にも自分の考えこそが全てで、相手の気持ちを汲み取り歩み寄るということが苦手なのです。

離婚を考えたこともありましたが実際の私は何もできず、夫の集めた大量のモノに埋もれて暮らし続けてきたのです。

何故私はここから抜け出せなかったのか?

自分の内面をじっくり見つめてみると、私の自信のなさや自己肯定感の低さが決断する勇気のなさに通じていたのだと思います。

困った状況を作り出している夫にさえ尽くすことで、私の承認欲求が満たされていたのかもしれません。

辛さに耐えることから抜け出すことが難しい性質なのです。

ですから長年にわたる悩みは、私自身が生みだしたものとも言えます。

もし私が健全な心の持ち主なら、さっさとこの家を出たと思います。そして自分の心が望む環境に身を置いたでしょう。

私が今置かれている状況はため込み症の夫の病気の問題でもありますが、私自身が抱える問題でもあるのだなと、近頃では考えるようになっています。

こんな人生で良いのだろうか

こんな人生で良いのだろうか?

誰でも一度はそう思うものなのでしょうか?

私は今まで壮絶な環境の我が家で暮らしながらも、常に意識は現実から切り離していました。

そうして現実逃避しながら暮らしてきたのですが、それは同時に私の人生からも目を背けてきたと言えます。

事情を隠すことなく相談し続けている友人が、早い段階で「その家を出たほうがいい」と勧めてくれましたが、実際にそのことについて考えることはありませんでした。

夫のためこみ行動は出会った頃にはすでに重症でしたし、私に何か責任があるわけではありません。

ですが自分には夫を最期まで見届ける責任があるように感じ、その責務を放棄することは選択肢にありませんでした。

それが私らしい生き方だと信じて疑いませんでしたし、夫が天に召される日まで生き延び、この家を綺麗に片付ける日を待ち望んでいたのです。

そして全て片付いたら念願のネコと暮らしたいと、それだけを希望に生きてきました。

ですがそんな日はいつ来るのか?

1年後?それとも3年後?…10年後かもしれない。

「お母さん、そんな人生でほんとにいいの?」と当時まだ学生だった次男に聞かれた事がありました。

自信たっぷりに「いいのいいの。ここが片付いたら気が抜けて次の日死んじゃうかもね。」など冗談を言った事を覚えています。

ですが最近の私は、毎日「私の人生これでいいのか?」と自分に問いかけています。

子どもたちが手を離れたことや、夫が突然に仕事を辞めてきた4年ほど前から、夫婦の関係がさらに悪化し、日々耐え難い生活になっているからでしょう

単純に「死ぬときに後悔したくない。」という思いもあります。

きっと夫も私がいないほうがもっと自由に家にモノを詰め込めると思っているはずです。

この頃は夫と一緒の空間にいると、ここには書けないような醜い気持ちが沸々と湧き上がってくることが増え、本当に辛くなってきました。

お互いがそんな気持ちのまま夫婦関係を続け、残りの人生をストレスとともに過ごしていくことに後悔はないだろうか?

それとも迷いの感情も波が引くように薄れていくのか?

そうこうしているうちに私の一生が終わってしまうのではないだろうか。

本当の私はどうしたいのだろう??

現実逃避をし過ぎたせいで、わからなくなってしまったのか。

素直な気持ちで自分の心の中を覗いて観察し、今後どのように生きていくのか今更ながら日々考えていきたいと思います。

残り少ない私の人生、どんな選択をしても後悔しないように生きていくつもりです。

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