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日々思うこと

LINEグループの困惑と私の沈黙

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LINEグループの困惑と私の沈黙

人付き合いが苦手でもない私ですが、スマホでのやりとりとなると億劫になってしまうことがよくあります。

中でも私が苦手なのは、複数人で同時に話すことのできる「グループトーク」と呼ばれるものです。

ふたつの出来事を元に苦手だと私が感じてしまう原因は何か改めて考え、私なりの対処の方法を探りたいと思います。

突然のLINEグループ

ひとつめは、私が望まないLINEグループが勝手に作られたことです。

数年前のことですがとても困惑した出来事でした。

就職活動の合間に入れた半年間だけの契約の仕事が終わり、解散した時のこと。皆とようやく仲良くなって来た頃のお別れです。

LINE交換のことが頭をよぎりましたが、これまでの経験で後になって実際に連絡を取り合うことは滅多にないことを知っていた私は「ご縁があればまたどこかで出会えるだろう」と考え、ひとりひとり丁寧に挨拶だけしてお別れすることにしました。

みんなをいつも仕切っていたAさんだけがLINEの交換をして欲しいと執拗に言うので内心困ったなあと思いながらも応じました。

すると解散した翌日に10人ほどのLINEグループができていて「〇〇さん、△△さん…」と全員の名前が呼び掛けられ「みんなで出かけましょう!」というメッセージが陽気なスタンプとともに送られて来ました。

Aさんがよかれと思って勝手に作ったグループで、メッセージに私の名前が入っているので何も言わないわけにはいきません。

せっかくひとりひとり「またご縁があればお会いしましょう」と丁寧にお別れしたのにこんな形で輪の中に突然入れられ私はすっかり困惑してしまいました。

次の就職活動もあり私はそのメンバーで出かける気も無かったのでしょっぱなにLINE上で再び皆に丁寧にご挨拶してグループを真っ先に抜けました。

そしてAさん個人のLINEに「突然こんなことをされては迷惑です。」という気持ちをはっきりとお伝えしました。

その方は激怒したに違いありません。「良かれと思ってやったのに失礼な。」と。

私が適当に当たり障りのない返事をしておけば済んだかもしれませんが、なりゆきでつながっては連絡しない人がスマホの中でどんどん増えていくのが嫌でした。

個人同士のやりとりならともかく、私の気持ちもそっちのけで勝手にいきなり他の方とつなげられた事がとても不快でした。

私の沈黙

ふたつめは、30年来の仲良しグループに作られたLINEグループについてのお話です。

ずっと仲良くしてきた8人グループですが3年ほど前に久々に集まった時に「LINEグループ」ができ、そのうちの5人が入りました。

あとの3人はLINEを使用していなかったようです。

何も考えずに誘われるままグループに入ったのですがそれが後に私のストレスになるとは思いもよりませんでした。

グループトークは突然に始まります。だいたい発信元は気を遣うタイプのB子で「みんな元気かな」というくらいの軽い気持ちで送ってくるのだと思います。

その気持ちはわかるのですが、全く興味の無い話題で長々と盛り上がっていたりすると「このまま気づかないふりをしておこうか、それともいい頃合いでスタンプだけでも押そうか、それとも一言何か言ったほうがいいのかな???」といろいろと迷います。

1日の仕事が終わりぐったりした頃にこの状況になると腹が立ってきさえするのです。

イエスかノーで答えられる会話や、次に会う約束などの会話なら良いのですが、とりとめのない世間話やマンガの話など私にはあまり興味がない話題が多くストレスを感じてしまいます。

会話が盛り上がれば盛り上がるほど、どうしようかと悩みながら私は沈黙してしまうのでした。

それにメンバーの誰かが誕生日だときっちりB子が「〇〇ちゃんおめでとう!!」と朝から賑やかなメッセージを送ってくるのではっきり言って憂鬱になります。笑

そんなことは心の中で「ああ今日はあの子の誕生日だな」と思うだけでいいんじゃないの?と思ってしまいます。

さすがにこれは沈黙するわけにはいかず、盛り上がる会話のなかでひっそりと「おめでとう」とだけ返信しています。

実際に集まるのは数年に一度ペースのグループで、会えばすぐに会話を楽しめる仲だったのにLINEでつながったとたんに困惑することになるとは予想もしませんでした。

なぜ私は困惑するのか

考えてみると私は電話もどちらかというとあまり好きではありません。

便利なLINEが登場する前から電話で長々おしゃべりをすることはあまりありませんでした。

それは電話だと相手の表情を読み取ることができないからですし文章でのやりとりとなるとなおさらです。

何かを伝えるとしても「相手を傷つける文になっていないか。文面を勘違いされないか。」など気を揉んでしまう事もよくあります。

これは気を悪くしているのかそうでないのか等文字の並びからだけでは相手の気持ちが分かり辛い事もあります。

私自身がめんどくさがりな性格だというのもあるのかも知れません。

古い友人達のグループトークが気づけば会話が盛り上がりそれが自分に興味のない話題だと、どう参加すれば良いのか悩むのがもうめんどくさい。

実際にそのメンバーで集まる時私はどうしているのだろうとふと考えると皆が何かの話題で盛り上がっている時、私はその雰囲気を楽しんでニコニコ笑っているだけのことが多いのです。

それ自体にストレスに感じたことは全くありませんし自分の知らない話を聞くこと、みんなの楽しそうな顔を見ることが私は楽しいのでした。

LINEでストレスを感じてしまうのは実際に会っている時とは違って気を遣いながらも画面上で沈黙してしまうからです。

黙っている事がいけないのじゃないかという気になってしまう…。

いちいちうなずくようにスタンプを押すのも違うしなあ…と困惑してしまうのです。

あえての既読スルーと私の思い

LINEでのやりとりはとても便利ですが同時に個人個人の考えや感じ方も違うので、「この人とのやりとりはこんな感じ」という風に私の中で個別に気持ちよく会話できるようにしています。

さっさと会話が終わる方もいれば、終わったかなと思っても会話が少しの間長引いてから終わる方もいます。何回かやり取りすれば分かりますから相手に合わせることにしています。

そして苦手なグループトーク。

先のふたつの出来事があってからはグループに誘われても初めにやんわりとお断りすることにしています。

LINEのアカウントも個人情報ですから、グループを作るならよほど仲の良い関係でない限り前もって声かけして同意を得るなどでお互い嫌な思いをせずにしたいものです。

30年来の友人たちとのグループLINEは、毎回ストレスに感じるのも辛いので自分の中で割り切ることにしました。

それはあえて既読スルーすることです。

全く興味のない話題だと察したら間を置いてから開くようにしています。そしてスルーしています。笑

心の中では「読んだよごめんね」と思ってしまうわけですが盛り上がる最中にどうしようかと気を揉むことは無くなりました。

LINEグループが出来たためにそれまで仲の良かった仲間の間に溝ができたりしたら何のためのツールかわかりません。

この古い友人達がグループトークの中での私の沈黙を理解してくれるかなあと思いつつ、次に会った時には差し障りのない理由を作ってLINEグループから抜けようかしらと思っています。

もし私がまだ若い頃にこのツールがあったなら便利だっただろうなと思う反面もっといろいろと悩んだだろうなと思うのです。

既読スルーでいじめられたりするケースがあると聞いたことがありますが間違いなく私はその事態に陥ったタイプの人間だと思います。

深く悩んでいる方も多くいらっしゃるのかもしれません。

考え方や感じ方、人との距離の置き方も違う数人がいつも文字だけの世界で繋がっているということはとても難しいことに思えます。

いろんな人がいていろんな使い方があるのだと意識しながらおおらかに使える便利なコミュニケーションツールであってほしいと思います。


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