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日々思うこと

初めての<熟年>一人暮らし

日々思うこと
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離婚という形で家を出ることを決断した私ですが、実は一人暮らしをするのは55歳にして初めての経験です。

4ヶ月が過ぎようとしていて、ようやく新しい生活にも慣れてきました。

今日は熟年一人暮らしを始めて大変だったこと、良かったことや困ったことを書きたいと思います。

新しい住まい探し

はじめに大変だったのはやはり家探しでしょうか。

今はネットで探せますからまずは家の中でパソコンに向かいました。

ス○モのページからいくつか内見の申し込みをしたのですが、そのシステムも知らないものですから一気に何件かの物件の申し込みをしたら翌日大変なことに…。笑

いくつもの不動産屋さんからたくさんのメールや電話がかかってきたのです。ス◯モはいろんな不動産屋さんの出している物件をまとめて見られるページで、問い合わせは各不動産屋さんに取り継がれるわけです。知らなかった…。

仕事柄、日中は電話に出られないどころかスマホをゆっくり見る時間がないのでこれには焦りました。

仕事が終わってからいくつものやりとりをしなくてはいけない日々が続きました。結局、厳選して4件見て回ることにし、幸運にも1日目にして気に入ったところがあったので「即決」状態で決めました。

なにせ「これは迷い出したらキリがないぞ」という予感がしたのと、自分の中で「家賃はこのくらい」「コンロは2口」「風呂トイレ別」「駐車場、駐輪場あり」などのいくつか譲れない条件を決めていてそれに当てはまる物件がごく僅かしかなかったので自然に決断できた感じでした。

ただ、年齢によって断られる物件もあるそうで、私が決めたマンションは入居を希望した際に断られる可能性があると示唆されました。

仕事を持っているか、収入面などの審査があるのだと思います。結局はOKをいただけましたがちょっと不安材料ではありました。

何はともあれ速くに気に入った新居に出会えたことは幸運でした。
住まいもきっとご縁ですね…。

環境をつくる

まずはインターネット環境です。これは苦手中の苦手…ですが自分でやるしかありません。

初めのプロバイダー契約も電話で1時間ほどかかり、その途中でメールに動画をつけてもらい確認しながら話が進みました。一生懸命聞いてもよくわからない部分もあり、結局配線に繋ぐ作業の時にオンラインで質問すれば良いか…と腹を括りました。

鍵の引き渡しがあった翌日にルーターが届いたので、緊張しながらも作業を始め無事にWi-Fiに繋げることができました。

私一人でできるかなと一番気にかかっていた部分だったのでひとまずホッとしました。

次に大変だったのは寝る環境作り…つまりベッドの組み立てです。笑

普段は何の説明書も読まない面倒がりな私ですが、これはきちんと読まないと後から大変なことになるぞとゆっくりゆっくり作業を進めました。

夢中になっているうちに日が沈み灯りをつけようと思ったら天井にライトが無い!笑

仕方がないのでその日は帰りにシーリングライトを買って、ベッドの組み立ては翌日に回しました。

翌日またまた朝からの作業です。大きく重たいので何度か「これは無理かも…」と思いましたが、なんとか一人で組み立てることができました。根気勝負です。笑

そして天井のライトなんて自分で着けたこともなかったのですが、組み上がったベッドの上に立って無事につけることができました。

このネット環境とベッド組み立て、シーリングライトを一人で付けることができたのが私にとって初めての体験で、まるで子どもが初めて〇〇できた!!と喜ぶように一人でガッツポーズをしてましたね。笑

いやあ、何事も本気でやればできるのだなと自信がつきました。

なにせこれから基本は何でも一人でこなしていかなければなりませんからね…。

ひとりの引越し

これは私の抱える事情により、1ヶ月間バイク通勤を利用して少しずつ荷物を運んだので負担に感じたのかもしれません。私はほとんど物を持っていないのでそんなに大変ではないだろうと考えていたのですが…。

たった一人の、しかもそんなに物を持たない私の荷物がこんなに多いとは。笑

新居は狭いので物も厳選していかなければなりません。愛着のある物もここでお別れです。

電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機は新しく購入し電気屋さんに配達していただきました。

そうだ冷蔵庫の上に電子レンジを載せるのが重たかったですねー。
あと20センチくらいのところで「うっ」と止まってしまいましたが「ここでおろしたら持ち上げられない」と思って渾身の怪力で持ち上げました。笑

日頃の筋トレが役に立ったとでも言っておきましょう。

ああ、逞しい私…。笑

新居の準備を進めていく間に何度も私は「自分一人でこんなに何でもできるんだな」と感じましたし、これから離婚する夫になんだかんだ今までお世話になり甘えていた部分もあるなあと素直に実感しました。

良かったこと、辛かったこと

一人暮らしをはじめて良かったことは何より自分の時間ができたことでした。

それにためこみ症の夫がいる元我が家は私には寝る場所すらありませんでしたから、自分の場所があること、寝る場所があること、それに掃除ができること(笑)が何より嬉しいと感じました。

残業で遅くなっても、家のご飯を急いで作らなくてはいけないプレッシャーからも解放されましたし、その他いろいろ…とにかく生まれて初めての一人暮らしですからね。

自分のための時間とスペースがあるということがこんなに気持ちの良いものかと思いました。

辛かったのは、やっぱり「一人」だということですね。寂しいだろうとは予想していたのですが。

2ヶ月が過ぎた頃に訪れた3連休は辛かったですね。それまでは新しい生活に慣れるのに必死でしたが、慣れてきた頃突然ものすごく寂しくなったのです。

あれは俗にいうホームシックというやつですかね?笑

ホームシックのおばちゃん…。笑

まあ私は離婚して一人暮らしを始めましたからもちろん元夫のいる元我が家に帰りたいとは思いませんでしたが、30年近くも住んでいた元我が家に対する郷愁とでもいいますか…それとも自分の中にある過去に対しての郷愁のようなものに苦しんだのかもしれません。

ですがそれはやはり人と会うことで解消されました。

離婚後に片付けなければいけない問題をほぼ終えた頃、私は連絡の滞っていた友人数名と連絡を取り、今の状況をカミングアウトしたところ次々に「久々に会いましょう」という約束ができました。

そうして友人たちと会い、取り繕うことなく離婚の話や状況を話すことでずいぶん私の気持ちは落ち着いてきました。

自宅でまだ元夫と暮らしている愛する三男も新居に来てくれたりして、寂しくはあるものの自分の選んだ道に責任を持ってしっかり生きていかなくてはと思いました。

息子たちをはじめ、友人たちが私に優しく接してくれたおかげで私は身悶えするような寂しい時期を今乗り越えたところです。

やはり、人との繋がりは大切ですね。これは一人暮らしをして一番感じましたし、それにより私は救われました。

まだまだ始まったばかりの一人暮らし。

せっかく自由になれたのですから揺れ動く感情も自分でコントロールしながら、これまで出来なかったことにどんどんチャレンジしていきたいなと考えています。

だから健康管理だけは気をつけないとね…。

今日もせっせと台所に立ち、自分一人のために料理をしています。

 

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