ためこみ症

その人はためこみ症か?片付けが苦手な人か?

あふれるリビングのモノ ためこみ症
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はじめに申し上げておきますと私は精神科医でも心療内科医でもありません。

重度のためこみ症である夫と30年近く一緒に暮らしている普通の(ある意味フツーではないかも知れませんが…笑)主婦です。

この病気に名前があることも知らずに数年前まで夫のためこみ行動に悩み続けてきましたが、「ためこみ症」という病状があることを知りそれまでとは違う視点から色々考えるに至りこのブログをはじめました。

この記事はあくまでそんなフツーの主婦である私の独自の見解ですのであらかじめご了承ください。

またためこみ症の方が必ずしも我が家の夫と重なる部分が大きいとも限りませんから、「これは違う」と感じたらそれが正解だと思いますからあくまでご参考までにお読みください。

同じようにモノが溢れた状態であっても「ためこみ症の人」「片付けられない人」の違いは大きいです。

そもそもためこみ症の人は片付かないからとイライラしたり悩んだりはしません。

もしご自身以外の身近な方のことで悩んでおられるとしたら冷静によく観察してみてください。

お悩みの方の力に少しでもなれたらと思い書き進めていきます。

あふれるリビングのモノ

6人がけのリビングテーブルも埋まっている

我が家の事情について興味を持たれた方ははじめにコチラの記事へ⇩⇩⇩

悩んでいるのは誰ですか?

まず一つ目は、部屋がモノでいっぱいで片付かないとお悩みの方。その部屋はどなたの部屋でしょうか?

それがもしあなたご本人の部屋である場合は「ためこみ症」ではないと思います。

なぜならためこみ症である本人は「モノがいっぱいである」「片付いていない」という現状に自覚がありません。

漠然と「たくさんある」とは感じているかも知れませんがそれはむしろ本人にとってはウエルカムの状態です。決してそのことで悩んだり困ったりはしないはずです。

もしもあなたご自身の部屋が片付かなくて悩んだり困ったりされているのなら自覚されているということです。

「物の整理術」的な本なりサイトなりから片付ける方法をゲットし少しずつでも片付けを実行すれば良いと思います。

自分以外の身近な方がもしかしてためこみ症かも?とお悩みの方。

その方ご本人は物が溢れていることについて悩んでいらっしゃいますか?もし全く悩んでいない、もしくはモノを片付けたり処分したりすることに抵抗されるようでしたらそれは「ためこみ症」の可能性大です。

本人にため込んでいるという自覚がありそのことで悩んだり困ったりしているかどうか?ということが「ためこみ症であるかそうでないか」の大きなポイントかなと思います。

本人に苦痛がなくむしろ周りの家族や近所の人たちに悩みが生じてしまうのがこの病気の特徴だと私は感じています。

集めているモノは実際に使用されていますか?

ふたつ目は集めているものは何か、それを実際に使用しているかどうか?です。

コレクションなどでたくさん集めた物があったとしても、それを眺めて楽しまれているのでしたらそれは「ためこみ症」ではないと思います。

本が乱雑に置かれているとしてもそれらに目を通すことがあるのならそれも単に整理整頓ができないだけかも知れません。

ちなみに我が家の夫はありとあらゆるモノをためこんでいます。それはリサイクルショップなどで手に入れた物がほとんどで、服やカバン、財布や文具などが多いでしょうか。

ですがそれらは実際に使用されることはなく、例えばジャケットなどは1度も袖を通していませんしカバン類やその他もしかりです。

集めているモノが実際に使われることなくただただ増え続けているようなら「ためこみ症」の可能性大です。

ためこむことに理由づけがあるか?

三つ目は「なぜためこむのですか?」という問いに対して理由づけや言い訳があるか?ということです。

「いつかこれが役に立つのだ」「これを手に入れたことで得をしたのだ」「いつかこれで得をするのだ」という思いが強い場合、「ためこみ症」かも知れません。

ためこみ症の方の中にはペットボトルや生ゴミ、新聞などをためてしまわれる方がいますがきっとその方独特の価値観、こだわりのために集めずにはいられない理由づけをされているのだと思います。

本人はそう思い込んでいますが実際にはそれらのモノに価値はありません。

ためこんだモノが生活スペースを侵して支障が出ていたとしてもその理由づけの方が優先され、処分できない場合は「ためこみ症」の可能性大です。

人とコミュニケーションが取り辛い

四つ目は、人とのコミュニケーションがうまくとれないということです。

これはあくまで我が家の夫を見て強く感じることで、直接ためこむことには関係ないように思えますが、周囲の困っている人からの訴えが全く通じないということが起きてきますから無関係だとは言えません。

その独特な価値観と周りへの配慮や理解の無さ、相手に歩み寄ることができない頑なさは一緒に暮らす家族を非常に悩ませます。

相手の気持ちを想像し汲みとることができないためにいろんな場面でトラブルが起きますが当人は自覚がなく「相手が間違っている」という信念に近いものを持っています。

あくまで我が家の夫を見て推測しているのですがおそらく他のこの病気を持つ方にも同じことがいえるのではないかなと私は感じています。

ですから家族や周囲の人がモノをためこむ事に対して悩まれ対策をしようにも当人に自覚がないため話し合いは難しいと思われます。

まとめ

  • 本人が片付かない事に対して困っていたり悩んだりしているか?
  • 集めているものは実際の目的に使われているか?
  • ためこむ事に独特の理由づけがないか?
  • 人とコミュニケーションがうまくとれているか?

これらの答えがYESであれば、ためこみ症ではないと思います。ただ片付ける方法がわからなかったり、時間がないとという方もいるかも知れません。

逆にこれらの事全てにNOがあてはまるのなら、おそらくその人は「ためこみ症」だと思います。

放っておくと自分がこだわりを持つモノで限りなく生活のための空間を埋めようとするでしょう。
その行動は不気味に感じるほどその人にとって生きることと同義のように思えるほどです。

早い段階で本人に近い誰かが気付き、愛情を持って介入する事で重症化はある程度抑えることができるのかも知れません。

我が家の夫の場合10代にはその兆候はあったようですし母親も同じくためこみ症でしたから誰も介入する事なく、30歳ごろには今と変わらないほど重症化していたようです。

本人に苦痛がないために実行に移すには難しいのですが可能であれば精神科や心療内科などで診てもらうと良いと思います。

病院に当人が出向いてくれるうちはまだ軽症です。

以上、フツーの主婦である私が長年重度のためこみ症の夫を見て「ためこみ症」の人と「片付けが苦手な人」の違いはきっとこれかなと感じていることを書かせていただきました。

くれぐれも申し上げますが全ての人に当てはまるとは限りませんので、ご参考までに。。。



 

 

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